
略歴
富山県立富山高等学校創校130周年
同窓会設立100周年記念事業実行委員会委員長
同窓会会長 犬 島 伸一郎〈70回〉
ことし1月25日、私たちの母校「富山高等学校」の前身・「富山県中学校」が、明治18年に富山県初の中学校として開校されてから130周年を迎えました。
この「富山県中学校」開校の背景に、「自分たちはさらに学びたい、しかし、学ぶ場が無い」と、自分たちの卒業式に臨席した、現在の県知事にあたる当時の県令に、卒業する小学生たちが、口々に中学校設立を直訴し、その声に若き県令が応え、多くの県民も支援を申し出た事実があったということであります。
「富中富高100年史」によりますと、学校設立の前年・明治17年当時、他県には、県立の中学校があったにもかかわらず、富山県にだけは無かったとあります。
このような状況を、1日も早く改めて欲しいという、小学生や県民の熱い思いと行動が、当時の厳しい財政状況のなかで、極めて短期間で学校を開校させる原動力になったのだと思います。
こう考えますと、私たちは、あらためて深い感動を覚え、「創校の志」とされる「学びたきもの集う」の意味が、よく理解できるのであります。
従来、10年ごとに母校が創校を謳って、自ら実施してきた記念事業を、今回は、同窓会が100周年にあたることから、共同で実施するというかたちにいたしました。
本日、めでたく記念式典をはじめとして記念講演会、記念音楽会などの諸行事を行うことができる運びとなりましたのは、ひとえに、記念事業実施のための募金に快く応じてくださった方々をはじめとする同窓生の皆さまがたのご協力と、富山県ほか関係各方面のご支援のおかげであり、あつくお礼申しあげます。
今回の記念事業は、ひとこと口にするだけで、世代が違っていても、お互いに、同窓生であり、信頼しあえる仲間であることを確信できる「慎重敢為」という校訓のもとで学んだ多くの同窓生の事績や活躍ぶりを広く紹介することを中心テーマといたしました。
3万人を超える同窓生のなかには、国内・海外を問わず、各界で優れた業績を収めた方、目覚ましい活躍をされた方が多数おられるわけでありますが、それらの方々の業績と人物像に焦点を当てて紹介する記念誌を発刊するほか、本日の記念講演会と記念音楽会の講師・演奏者には現在活躍中のお二人の同窓生をお招きしました。
またこのほかにも、従来の記念事業同様に母校の教育環境向上のための協力・支援事業もすすめており、すでに全教室へ電子黒板等のICT機器の設置を終え、授業で活用されているところであります。
本日は、同窓生・在校生の皆さまが、互いに「太郎丸の杜」で学んだ者同士の絆を確認し、それぞれの立場で活躍を誓いあう機会にしていただくようお願いするとともに、母校の益々の発展と、同窓会およびむつみ会の会員ならびに教職員の皆さまのご健勝とご多幸をお祈りし、実行委員会委員長としてのご挨拶とさせていただきます。